注文住宅と建売住宅の違いとは?それぞれ特徴を理解しよう!

公開日:2021/10/15  最終更新日:2021/09/30

これから住宅を新築しようと思った際、注文住宅と建売住宅、どちらを選べばよいのでしょうか?それぞれに特徴やメリット・デメリットが異なり、新築住宅に何を求めるかによって、適している人もさまざまです。今回は注文住宅と建売住宅に主な違いについて、それぞれがおすすめの人の特長と一緒に解説します。

注文住宅を建てるメリット・デメリット

まずは注文住宅を建てるメリット・デメリットです。注文住宅とはすでに持っている土地や、これから新しく購入する土地に、間取りや外観、設備などを含めて自分の好きなように建てられる住宅を指します。

注文住宅のメリット

注文住宅における最も大きなメリットの一つが、自由に住宅を作れることです。

「北欧スタイルを取り入れた、おしゃれな感じのリビング」「コンパクトながらも使いやすく、掃除もしやすいキッチン」といったように、住みたい家やこだわりの空間をそのまま実現できます。間取りやデザインだけでなく、使用する建材・設備にもこだわることが可能です。

また不要なものを排除できるのも大きなメリットといえるでしょう。建売住宅の場合はすでに間取りや設備が決まっており、人によっては不要なものも入っているかもしれません。

注文住宅なら、自分に本当に必要なものだけをチョイスできます。そして着工前から竣工まで、すべての工程に携われることから、「自分で建てた家」と大きな達成感も味わえるはずです。

注文住宅のデメリット

注文住宅におけるデメリットは、主に3つあります。

1つ目はコストが高くなることです。自由度が高い分、人によっては「あれもこれも」とたくさんの要望が出やすくなります。すべての要望を取り入れて住宅を建設すると、「あっという間に予算オーバーしていた」といった状況になるかもしれません。

住宅金融支援機構のフラット35が2018年に実施した調査によると、土地から購入した注文住宅の全国平均価格は2,777万円となっていました。

また入居までに長い期間を有するのも、注文住宅におけるデメリットです。建売住宅の場合、入居までの平均期間は約1か月。対して注文住宅の場合は、7か月~1年ほど必要と思っておきましょう。

プランニングから業者との打ち合わせ、設計、建築とたくさんのプロセスを踏むため、長い期間が必要となるのです。

最後のデメリットが土地を購入してから住宅を建てる場合、土地購入に対する金融機関のローン審査に通らない可能性があることです。またローンがあったとしても、住宅ローンよりも高い金利としている金融機関もあるでしょう。

建売住宅を購入するメリット・デメリット

続いては建売住宅を購入するメリット・デメリットです。建売住宅とは、すでに完成している新築住宅を購入するものを指します。

建売住宅を購入するメリット

建売住宅の主なメリットの一つが、注文住宅と比べてコストを抑えられることです。住宅会社がまとめて土地を購入して、さらに同じような住宅を複数一緒に建設することから、一般的にコストは抑えられています。

購入を検討してから、実際に住めるまでの期間が短いこともメリットといえるでしょう。前述したように注文住宅では平均して7か月~1年ほど期間が必要ですが、建売住宅なら約1か月で入居できます。

購入に関わる手続きも簡単です。売買契約時に手付金を払う、残金は住宅ローンで借りるなど、スムーズに手続きが進んでいくでしょう。

建売住宅を購入するデメリット

建売住宅のデメリットは、自由に間取りや設備などを選べないことです。すでに住宅は完成しているため、後から自分の要望を取り入れてもらうことは基本的に難しいでしょう。

また建築プロセスをその都度チェックできないことから、手抜き工事などがされていないかを完成後に見抜くことも困難です。

結局、注文住宅と建売住宅どちらがおすすめ?

注文住宅と建売住宅のどちらがおすすめかは、ケースによって異なります。

とにかく細部にまでこだわって、自分の好きな空間を作りたい人は注文住宅がおすすめです。またある程度の予算や時間がある人も、注文住宅で理想の家づくりが可能となるでしょう。

できるだけリーズナブルに、そして期間や手間をかけずに一戸建て住宅を手に入れたい人は、建売住宅がピッタリ。注文住宅よりも安く、入居までの平均期間は1か月と短くなっています。

希望する間取りやデザインに、具体的なイメージがわかない人にもおすすめです。すでに完成している住宅の中からイメージに合ったものを選ぶだけで、理想の家が手に入ります。

 

住宅を新築する場合、基本的には注文住宅や建売住宅のどちらかを利用することになります。それぞれで特徴やメリット・デメリットが異なるため、事前に違いを理解しておきましょう。

どちらが適しているからケースによってさまざまなので、今回の記事も参考にして、じっくりと比較検討してみてください。

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